沖縄に、ふらりと一匹の犬が現われた。桃太郎(モモ)と名乗るその犬に一方的にたたきのめされたBRAVOのスタッフ・太田は、その動きから天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げんと奮闘する。しかしモモは、恩納村の犬たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句、自分に向けられる段平の情熱を利用して脱走に手を染め、結局保護されてBRAVOへともどってしまった。
ある日、BRAVOのモモあてに、「あしたのために」の書き出しで始まる段平からのはがきが届く。その内容は、お手・おかわりのやり方から始まるボクシング技術の講義であった。時間と体力を持て余していたモモは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のお手の切れが、今までと比べ物にならないほど向上してゆくのを実感する。マリブビーチでの、ライバル・おにぎりとの宿命の出会いを経て、モモは本格的にボクシングの道へと足を踏み入れることとなった。
その後、モモは強敵との対戦を乗り越え、世界チャンピオンの座を賭け最強のボクサー・アハゴンとの闘いに挑む。食べ物に弱いモモは、善戦むなしく判定負けを喫し敗れ去る。灰のように真っ白に燃え尽きたモモ。しかし、その顔には満足げな微笑みがあった。

コメントする